スマホの緊急地震速報が鳴らない時の確認事項

2013-02-17緊急地震速報

対象地域は細かく区切られている

TVでは鳴っているのに携帯やスマートフォンでは鳴らない時があります。
実は緊急地震速報は予測震度によって流す地域が細かく区切られているのです。

緊急地震速報で用いる区域の名称は都道府県よりもさらに細かく分けられています。
同じ都道府県内でも鳴ったり鳴らなかったりします。
自分がどこの区域になるか調べておきましょう。
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/joho/shindo-name.html

速報時点で最大震度が5弱以上の地域がある時に限り、震度4以上が予想される地域に速報が流れます。
速報時点なので、実際の確定震度とは多少の誤差があります。
https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/shikumi/shousai.html

過去の緊急地震速報の発表状況は気象庁のホームページで公開されています。
ここに表示されていない地震では速報が流れていないということです。(業務用や独自アプリは別です)
https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/pub_hist/index.html

今回は例として2012/12/07に発生した三陸沖地震の速報を見てみます。

この時に緊急地震速報が流れた地域です。
灰色背景の「※」番号に書いてあるのが緊急地震速報の対象地域です。検知時刻5の時に震度5弱以上の地域が出る可能性があったので流れました。

震度4から5弱程度
宮城県中部、宮城県北部
震度4程度
岩手県沿岸南部、岩手県沿岸北部、岩手県内陸南部、福島県浜通り、宮城県南部、福島県中通り、岩手県内陸北部、山形県村山、青森県三八上北、青森県下北
震度3から4程度
茨城県北部、山形県置賜、福島県会津、茨城県南部、栃木県北部、秋田県内陸南部、山形県庄内、千葉県北東部、栃木県南部、秋田県沿岸北部、埼玉県南部

https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/pub_hist/2012/12/20121207171858/content/content_out.html

文字だけだとイメージしづらいので、この時に鳴った地域を関東中心の図にするとこんな感じです。
埼玉と千葉は一部地域だけでした。

この時はテレビ東京以外のTV局が臨時ニュースになりましたが、緊急地震速報は関東全域では無くて太平洋側の地域のみでした。
首都圏の半分くらいは対象外だったので、携帯から鳴らなくて「なぜ?」と思った人が多かったかもしれませんね。
地域が細かく分けられているのでこのような事も起きるのです。

ちなみに私はauのスマートフォン(DIGNO)を使用していますが、対象地域だった埼玉県南部なので鳴りました。

一番上に2012/12/07の速報データがありますね。

鳴らなかった場合

まずは上記の気象庁のページで「自分がいた地域」が緊急地震速報の対象になっていたか調べます。
普段住んでいる地域ではなくて、緊急地震速報が流れた時にいた地域です。
例えば、普段は埼玉県南部に住んでいる人が仕事で東京の青梅市にいた場合は「東京都多摩西部」になります。
県境だったりすると隣の地域扱いになっていた可能性もあります。

対象地域なのに鳴らなかった場合は設定を見なおしてみましょう。
音量が小さかったり、マナーモード時は鳴らない設定になっているかもしれません。
初期設定がOFFだったりアプリのダウンロードや更新が必要な場合もあります。

対応機種か確認

そもそも、緊急地震速報に対応していない機種の可能性もあります。
スマートフォンの場合は、2011年以前の機種はほとんど対応していません。
詳しくは各社のホームページで確認してください。

■NTT docomo
緊急速報「エリアメール」

対応機種

■au
緊急速報メール

対応機種一覧

■SoftBank
緊急速報メール

対応機種

設定を確認

スマホ(Android)の場合はAndroid自体の設定→現在地情報とセキュリティの設定で「無線ネットワークを使用」にチェックを入れないと現在地がわからないので来ない(違う地域と判定されてしまう)という話もあります。

エリアメール(緊急速報データ)を受信して表示するので、圏外・電源OFF・SMSの受信設定・何か相性の悪いアプリを起動しているなどなど、受信できなかった時は来ないそうです。
音を鳴らすのは携帯なので、スピーカーが壊れている時も鳴らないと思います。

Docomoの携帯説明書にはこのように書いてあります。

上記のことは携帯各社の公式緊急地震速報&アプリを使用した場合です。
独自のアプリでは違った基準や方法で配信されることもあります。(震度5以上ではない地域は鳴らないなど)
そのアプリのヘルプや設定などを確認してみてください。

他のソフトで代用する

どうしても鳴らない時は、他のソフトを使ってみましょう。

ゆれくるコール

スマートフォン(Android、iPhoneどちらでも)には「ゆれくるコール」というアプリがあります。

Android

iPhone

指定した場所」に「指定した震度以上」の時は通知してくれるアプリです。
Yahoo!の防災アプリとは違い、変な宣伝や通知は無いのでおすすめです。

前もって指定する場所が基準なので、仕事や用事などで遠出する時は変えないといけません。
くれぐれも設定はお忘れなく。

設定で「地震情報を受信する」「津波情報を受信する」にしてあると、他の地域の地震や津波注意報も通知されます。
不要な場合は「受信しない」にしておきましょう。

Twitter

Twitterのアプリを入れて緊急地震速報を流しているアカウントをフォローやリスト登録。
何か発言があったら通知させるようにしておけば代わりになります。
地域指定などの細かい設定は難しいですが。

緊急地震速報bot(γ)(推定M5.8以上または最大震度4以上)

まとめ

さっきの地震で鳴らなかったぞーと苦情を書く前に、もう一度配信地域と設定を確認しようねというお話でした。

ちなみに、PCの場合は「SignalNow X」という緊急地震速報受信ソフトがあります。
無料ですが、ライセンス登録(メールアドレス登録)が必要です。

防災グッズ(Amazon)

■東京防災 電子書籍版
東京都が作成した防災マニュアルです。
絵が多く、様々な場面を想定していたり、非常グッズの作り方なども載っていて、とてもわかりやすいです。
無料で配布されています。
スマホやタブレットにAmazon Kindleアプリを入れて一度ダウンロードしておけば、ネットにつながらなくても見ることができます。
とりあえず入れておくと安心です。
ブラウザなどでも直接読めるPDF版や実際の本もあります。

■エヌ・アイ・ピー 家庭用電源遮断器 スイッチ断ボールIII
震度5強相当以上で自動的に家のブレーカーを落として電気を止めてくれるアナログな装置。
外出中でも安心。
電池などを使わないので長く使えます。

阪神・淡路大震災の時、建物火災の6割が「通電火災」だったそうです。
地震で倒れたストーブ、燃えやすいカーテンや布団などが触れている家電、壊れた家電。
それらがその状態のまま、電気の復旧でスイッチオンになって火災が起きてしまう。
コンセントにホコリが積もっていて、ショートして火災が起きてしまうなどです。
その防止にもなります。

防災グッズセット(リュックや袋に色々と入っていて、緊急時に持ち出せる)

■アイリスオーヤマ 【保存食入り】 防災セット 15点 子供でも背負える 簡易トイレ 非常食 保存水 入り 防災グッズ 防災リュック 防災 セット 災害グッズ O-HR-15P

災害時に困ったことのアンケートで必ず上位に来るのが「トイレ」です。
水道の復旧は時間がかかるので忘れずに用意しておきましょう。
(被害や地域にもよりますが、電気は数日、水道は数週間、ガスは数ヶ月が完全復旧の目安です)

◆アイワ 緊急用トイレ&チェア
座る部分に穴が開いていて携帯トイレをセットできる椅子。(携帯便座、ポータブルトイレ)
穴を閉じることもできるので、普段は普通のパイプ椅子のようにも使えます。

◆水を使わない非常用トイレセルレット(凝固・脱臭剤) S-30F

◆シートイレ 50回分セット STT-50
洋式トイレ、ポータブルトイレなどにセットして使う携帯トイレ。
素早く水分を吸収、固化して悪臭の発生を抑えます。

石崎資材 シートイレ 50回分セット STT-50

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2013-02-17緊急地震速報

Posted by eastrack (管理人)